MuLab道場 第八回 MIDIリアルタイムレコーディングの巻

MuLab道場 MIDIリアルタイム入力

全国1000万飛んで7名のスーパースターDJの皆様こんにちは!おまちかねのMuLab道場の時間ですよ。前回MIDIコントローラーを用いたり用いなかったりするステップレコーディングを習得しました。今回はMIDIのリアルタイム録音をやりましょう。えいやーっ!

MIDIリアルタイム入力とは

MIDIリアルタイム入力とは、その名の通りリアルタイムにMIDIキーボードやMIDIパッドを演奏して、その演奏データをシーケンサーに記録することです。どの高さの音をどれくらいの強さと長さで弾いたかというノートイベントの他に、ピッチベンドや、音色を変えるためにMIDIコントローラーのツマミを回した情報などもイベントとして記録されます。

リアルタイム入力ではステップ入力やマウス入力と違って、15秒のフレーズの録音時間は15秒で済むので、正確に演奏できる場合は非常に効率の良い入力方法になります。

メトロノームの設定

メトロノームの設定

リアルタイム入力をするために、まずメトロノームの設定をしましょう。

画面上部中央のメトロノームのマークを右クリック “Edit Metronome Sound” をクリックします。メトロノームの設定パネルが出てくるので、Gain でメトロノームのボリュームを、Transpose でクリックオンの音の高さを設定します。

メトロノームボタンをクリックをすると、メトロノームのボタンの色が、「赤」「緑」「白」の順に切り替わります。

赤の時は録音時のみメトロノームを鳴らし、緑の時は録音時再生時の両方でメトロノームが鳴ります。白の時はメトロノームはオフです。

MIDIイベント録音の設定

イベントレコーディングセットアップ

メトロノームの設定が済んだら、次は「MIDIイベント録音」の設定に入ります。

画面上部中央の、丸い録音ボタンを右クリックし、ポップアップから、Event Recording Setup を選択します。

設定ウィンドウが立ち上がり、3つの項目を設定します。1つめの Recording Events はMIDIデータを録音するかどうかのスイッチなので赤く点灯させたままにします。そうでないとMIDIデータが記録されません。

2つめの Count Down Bars は録音前のカウントインを何小節取るかです。

3つめの Event Recording Grid は入力されたMIDIデータを自動的にグリッドラインに揃えてクオンタイズさせる設定です。インプットクオンタイズとも呼ばれます。初期値は1/16thになっていて16分音符でクオンタイズされます。オフにするばクオンタイズされずにMIDIキーボードを弾いたままのタイミングで記録されます。

設定が終わったらOKをクリックして次へ進みます。

リアルタイム入力のやり方

では、実際にMIDIデータを録音してみましょう。

画面上部の録音ボタンを押すと、先ほど設定した、Count Down Bars の小節の数だけカウントダウンが入り、カーソルを置いておいた場所から録音が開始されるので、MIDIキーボードやMIDIパッドなどを演奏してデータをリアルタイムに記録します。

MIDIリアルタイムレコーディング時のループポイントの挙動

この時に、Loopスイッチがオンになっているとループの範囲内に繰り返しMIDIデータが重ね録りされます。

Loopスイッチがオフの場合は、ループ範囲を無視してMIDIデータが録音されます。

シーケンスクリップとMIDIリアルタイム録音

録音時に、空のシーケンスクリップがあり、選択されている場合は、空のMIDIクリップの領域のみデータが録音されます。

空のシーケンスクリップの開始位置よりも前のタイミングで演奏したデータは記録されません。クリップの終了位置よりも後で演奏したデータは、クリップのループ設定によって開始位置からデータが重ねて記録されてしまうので注意が必要です。

MIDIパンチインなどのポップアップ

すでにデータの入ったシーケンスクリップの上にMIDI録音をすると、録音の停止時にポップアップが出てきて、演奏したデータをどうするかを選択する事になります。

  • Merge : 新しく記録されたMIDIデータが既存のシーケンスにマージ(重ねて記録)されます。
  • Overwrite: 新しく記録されたMIDIデータは、既存のシーケンス内のすべてのデータを上書きします。
  • New Clip : 新しく記録されたMIDIデータは、新しいシーケンスクリップとして記録されます。
  • Punch : 新しいデータが入力された時間領域だけデータを上書きし、それ以外の領域では既存のMIDIデータを残しておきます。
  • Cancel: 新しく記録されたデータは破棄されます。

まとめ

師範「今日の演習はここまでじゃ」

師範「リアルタイム入力はベーシックな機能だからこそ、実際に何度かトライしてしっかり把握しておくことが大事じゃぞ。」

師範「MuLabのパンチインは、先に開始位置を設定する他のDAWのパンチインよりも簡単なことがわかったな?」

師範「もしも怪しいところがあったら再び復習するのじゃ」

師範「引き続きMuLab道場で修行をしたい者は、このサイトがちゃんとブックマークに入っているかを確認するのじゃ。」

師範「もしもこのページが役に立ったと思ったらシェアすると、お主の徳(カルマ)があがってメロディが空から降ってくるのじゃ」

では、ギョルシュルズ!

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